こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
多くの猫が悩む”尿路結石”に対して考え、作られたプレミアムキャットフード「メディファス」。
今回は年齢と生活環境から選び、下部尿路の健康維持をする「メディファス」を格付けします。原材料や成分を検証し、本当に下部尿路の健康維持ができるのか判断します。
また、実際に購入した飼い主さんの口コミをまとめ、効果があったのか紹介していきます。
ペットラインが販売している「メディファス」って?
商品名 | メディファス(1歳から下部尿路ケア・チキン味) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 1,100円(単品購入時/amazon参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/成猫用 |
内容量 | 1.5kg |
生産国 | 日本 |
備考 | 特になし |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 適正な尿ph値
- 尿路結石の配慮
- 体の健康維持
適正な尿ph値
猫の尿は食事などによって酸性かアルカリ性のどちらかのph値に傾いていきます。これがどちらかに傾きすぎると尿路結石が形成されます。ちなみに健康な猫の尿ph値は弱酸性です。
メディファスは健康的な尿が出るようにph値を弱酸性に調整しているとのこと。健康的な尿が出れば、それだけで尿路結石の予防に繋がります。しっかりと予防されているのは嬉しいですね。
尿路結石の配慮
対策されているのは2種類ある尿路結石の一つ”ストルバイト尿石”でした。ストルバイト尿石とは、マグネシウムが結晶化した尿石です。マグネシウムは猫のph値がアルカリ性に傾くと結晶化しやすくなります。
少しでもマグネシウムの結晶化を防ぐために、含有量が調整されています。ストルバイト尿石に悩む猫ちゃんには心強い味方になってくれるかも。
体の健康維持
下部尿路の健康維持だけではなく、お腹や皮膚被毛など体の健康にも配慮がされています。しっかりと体全体の健康も考えられているので、飼い主としても安心ですね。
メディファスの対応年齢は成猫用となっています。具体的な年齢は1歳だけで書かれていませんが、7歳~用があるので対象年齢は1歳~7歳だと思います。
原材料と成分を徹底分析!
下部尿路への配慮はできていますが、原材料や成分には配慮ができているのでしょうか?実際に「原材料と成分」を確認しましょう。危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
穀類(とうもろこし、コーングルテンミール)、肉類(ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー)、豆類(おから)、油脂類(動物性油脂、ガンマ-リノレン酸)、魚介類(フィッシュミール:DHA・EPA源)、糖類(フラクトオリゴ糖)、卵類(ヨード卵粉末)、シャンピニオン、ビタミン類(A、D3、E、K3、B1、B2、パントテン酸、ナイアシン、B6、葉酸、ビオチン、B12、コリン、イノシトール)、ミネラル類(カルシウム、リン、ナトリウム、カリウム、塩素、鉄、コバルト、銅、マンガン、亜鉛、ヨウ素)、アミノ酸類(メチオニン、タウリン)、酸化防止剤(ローズマリー抽出物、ミックストコフェロール)
次に保証成分をチェック!
たんぱく質31.5%以上、脂質12%以上、粗繊維4%以下、粗灰分8.5%以下、水分10%以下、カルシウム0.8%標準値、マグネシウム0.081%標準値、リン0.7%標準値、ナトリウム0.6%標準値、食物繊維%標準値、カロリー約380kcal/100g
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
分析した原材料と成分は、当サイトで推奨している「6つの条件」をどれだけ満たせているのか見てみましょう。最後にA~Eの5段階評価を下します。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
公式で「無着色」だということが記載されています。視覚よりも嗅覚で楽しむ猫ちゃんにとって着色料は害しかないので、使われていないのは安心です。
また、そのほかにも香料や保存料など危険な合成添加物は使用されていないので安全性は高いと言えます。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
使用している肉類と魚類に「〇〇ミール」が多く使われていました。これは、その動物や魚を粉状に加工したという意味です。(このフードでいうとチキンミールは鳥を粉状に、フィッシュミールは魚を粉状にしたことになります)
このミールをなぜ危険にしたかというと、粉状に加工するときにクチバシやトサカなど栄養価の無い副産物が混ぜられている可能性があるからです。ミール系を食べ続けるとアレルギーや消化不良の原因になるかもしれません。
使っている肉類魚類の中でも酷いのが「ミートミール」と「フィッシュミール」です。名前を見ても何の動物、魚か分かりませんよね?これが、愛猫のアレルギー源だった場合最悪です。あいまいな表記のお肉とお魚を与えるのは心配です。
主原料の栄養価は高い?肥満猫のダイエットにもおすすめ?
公式によると「AAFCOの栄養基準を満たしている」とのことなので、全体の栄養価としては大丈夫だと思います。ただ、猫にとって大事な動物性タンパク質(肉や魚)が主原料ではないので、含まれている量が少なく、残念です。
恐らく、タンパク質のほとんどが穀類の植物性タンパク質だと思われます。本来であれば猫は肉食なので、主原料に動物性タンパク質を含んだ肉や魚を使うのが一番好ましいです。
ダイエットはできそうか、保証成分を見てみるとカロリーは380calと少し高めですが、他は問題ないので、運動さえすればできると思います。
3.「穀物類」への対応は?
使用している穀類は「トウモロコシ」と「コーングルテンミール」でした。トウモロコシは穀類の中でも特にアレルギーを発症させる可能性が高く、注意が必要です。
何よりも2つしか使用していないにも関わらず、どちらもトウモロコシなのが非常に残念です。2つだけで主原料に使われているということは、それぞれがたくさん含まれている可能性があります。
同じ食材を過剰に摂取するとアレルギーが悪化するかもしれません。穀物アレルギーを持っている猫ちゃんは避けましょう。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
尿の弱酸性化と尿路結石の対策と下部尿路に対して広く配慮がされています。(詳しくは上記の商品説明の特徴に書いています)
猫は下部尿路のトラブルが多いので、広く配慮がされているのは嬉しいことですね。ただ、他の病気にも配慮してほしかったなと思うところもあります。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油は「動物性油脂」でした。動物性油脂では何の動物から取れた油を使用しているのか分からず、あいまいで品質に信用できません。猫側からしても何か分からないものを食べさせられるのは嫌でしょう。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
公式サイトでヒューマングレードの原材料か調査したところ、使用していると記載はありませんでした。原材料の品質は決して悪いとは言い切れませんが、高いとも言えない結果でした。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
公式サイトを調査してみたところ、生産と品質管理についてのページがありました。そこには、品質チェックを行っていること、工場は※ISO規格を取得しているということが記載されていました。
製造前の品質チェックと工場での品質管理はできていると判断します。
※ISO規格とは国際標準化機構と呼ばれるものです。様々な種類と目的があるのですが、今回メディファスの販売会社はISO9001(品質マネジメントシステム)を取得しているそうです。ISO9001は顧客に品質の良い物を提供することを目的として作るので、品質管理はできています。
【結論】メディファスを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「メディファス」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
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添加物(無添加) | C |
主原料の品質(栄養価) | E |
穀物対策(病気予防) | D |
油(脂肪分) | E |
ヒューマングレード | E |
製造前チェック(安全性) | B |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:D
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「メディファス」を総合評価してみた結果「D」だとわかりました。特徴だけだと健康面に配慮された良質なキャットフードのように思えましたが、まとめてみると印象が変わりました。
下部尿路への配慮はありましたが、穀類を主原料に使っているので消化不良やトウモロコシによるアレルギーなど、他の病気になる可能性があります。下部尿路を意識していて、別の病気になっては意味がありません。
肉食動物である猫ちゃんにとって重要な肉類は「ミートミール、チキンミール、チキンレバーパウダー」と品質に不安があるものが使われているのも、評価を下げました。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際にキャットフード「メディファス」を与えてみて、食いつきと体調面はどうなったのか見ていきましょう。
これをあげてたうちの猫二匹がアレルギーになりました。調べると猫には穀物がよろしくないみたいなので、気を付けてください。今は穀物フリーのゴハンで症状が落ち着いてます。ウンチの形や臭いも変わりました。
<口コミ&評判 ユーザー1>
食べ物にあまり興味を持たない子も、がつがつ食べてくれました。ただ、トウモロコシが入っているのでリピはしません
<口コミ&評判 ユーザー2>
おとなになってからは一度も緩くなったことがない方のネコのうんちが緩くなりました。慣れないエサだったから?また、吐く頻度がかなり高くなりました。掃除が大変!!もう一匹のほうはなんともないようでした。まあコヤツは何でも食べちゃう子なので…
<口コミ&評判 ユーザー3>
他のフードはマグネシウムが気になるけど、本格的な病院で買うと高い。メディファスは値段もお手頃で栄養も配慮してあるので、二匹の猫の主食となってます安心して与えられるしよく食べてくれる。
<口コミ&評判 ユーザー4>
結局、なんだかんだ国産だし、安心して与えられるってとこですかね。ネコも良く食べてますし。
<口コミ&評判 ユーザー5>
食いつきはどちらかというと「良かった」の声のほうが多いように思えました。”どちらかというと”なので、食いつきはあまり期待しないほうが良いと思います。
体調面では、残念ながら穀類でアレルギーが出た猫ちゃんがいました。また、消化不良を起こし吐いた猫ちゃんもいました。お腹が弱い猫ちゃんや体の弱い猫ちゃんは気をつけましょう。
メディファスはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
メディファスをおすすめするなら、やはり下部尿路対策としておすすめをします。ただ、穀類による不安材料があります。
実際に口コミでも「アレルギーが出た」や「ウンチが緩くなった」の声もあるので、長期的に与えるのはやめておいたほうがいいかもしれません。
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「メディファス」の価格は「1100円(1.5kg)」でした。(amazonでの販売価格を参考にしています)
1日辺りの食事代に換算すると「35円」となります。下部尿路ケアされていることを考えると、かなりお得なように思えます。私は正直「この価格で本当に健康維持できるの?」と疑問に思います。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
キャットフード「メディファス」の価格を通販サイトで比較していき、最安値を見つけたいと思います。
- amazon ⇒ 980円
- 楽天 ⇒ 978円
- ヤフーショッピング ⇒ 976円
「ヤフーショッピング」が最安値でした。ただ、価格にそこまでの差は無いので使い慣れたサイトで購入してもいいと思います。
まとめ
以上、「メディファス」の原材料や成分を検証してみて、下部尿路ケアはされているが別の病気になる可能性があることが分かりました。その結果、残念ながらA~Eの5段階評価中の「D」だと評価しました。
下部尿路ケアに力を入れすぎて他がおろそかになっているような気もします。相性の悪い穀類が主原料、品質に不安が残る肉類と油脂類などがありました。ここもクリアしてほしいところです。
価格が安く、尿路ケアされているのは飼い主として魅力的です。しかし、他の病気になっては意味がありません。それなら下部尿路ケアだけでなく、さらに病気対策に力を入れたキャットフードをおすすめします。