こんにちは。キャットフードマイスターの「mika」です。
日本特有の環境(気候や住環境)を考慮して開発されたキャットフード「ホリスティックレセピー」。
日本専用のオリジナルフードとして、どのように日本の環境に合わせて工夫されているのでしょうか。実際に原材料や成分を調査し、工夫された安全なフードなのか判断したいと思います。
パーパスが販売する「ホリスティックレセピー」って?
商品名 | ホリスティックレセピー(猫用) |
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種類 | 総合栄養食/ドライフード |
参考価格(税抜) | 2,300円(単品購入時/公式参考価格) |
対応猫種/年齢 | 全猫種用/幼猫・成猫用 |
内容量 | 1.6kg |
生産国 | アメリカ |
備考 | 7歳まで |
主な特徴は以下の「3つ」です。
- 厳選された鶏肉
- 猫がなりやすい病気への対策と予防
- 幼猫から成猫にかけてバランスの取れた食事
厳選された鶏肉
厳選された鶏肉を主原料に、ツナミールも一緒に使用することによって嗜好性(しこうせい)を高めています。猫が大好きな味に仕上がっているので、食いつきに期待ができそうです。
猫がなりやすい病気への対策と予防
ホリスティックレセピーは病気への対策と予防に以下のことをしています。
- 尿路結石などの泌尿器系障害の予防としてマグネシウム量を調節。
- 胃に毛玉が溜まる毛球症の対策として、毛玉の排出をサポートする繊維質を配合。
- お腹の調子を悪くしやすい猫のために、消化吸収速度が違う炭水化物を配合することによって緩やかに吸収。
3つも対策されているので、わざわざ毛玉ケアや尿路ケアされたフードを買わなくて済むのは非常に助かりますね。
幼猫から成猫にかけてバランスの取れた食事
幼猫から7歳辺りの成猫にかけて最適な栄養バランスを供給するためにAAFCO(米国飼料検査官協会)の栄養基準を満たしています。
AAFCOの栄養基準を満たせているので栄養不足などの心配なく、幼猫から安心して与えることができます。
ホリスティックレセピーの対応年齢は幼猫~成猫までとなっています。一応年齢は7歳までとなっています。7歳以降はカロリーなどが抑えられた老猫用が別で販売されています。
原材料と成分を徹底分析!
バランスの取れた食事になっているのか「原材料と成分」を確認してみましょう。原材料と成分で、危険だと判断したものは赤色で表示しています。
まずは原材料からチェック!
鶏肉、鶏肉粉、米、豆粉、鶏脂、乾燥卵製品、豆タンパク、ポテトタンパク、ツナミール、ナチュラルフレーバー、酵母エキス、ひまわり油、アルファルファミール、ビートパルプ、オーツ麦繊維、トマト粗、醸造酵母、亜麻仁、クランベリーパウダー、チコリエキス、ユッカフォーム抽出物、塩化カリウム、塩化ナトリウム、リン酸、DL-メチオニン、タウリン、アスコルビン酸、イノシトール、塩化コリン、ミネラル類(アミノ酸キレート化鉄、アミノ酸キレート化亜鉛、アミノ酸キレート化銅、アミノ酸キレート化マンガン、アミノ酸キレート化コバルト、鉄、亜鉛、炭酸カルシウム、銅、マンガン、セレン、ヨウ素、コバルト)、ビタミン類(A、D3、E、ナイアシン、パントテン酸、B1、B2、B6、葉酸、ビオチン、B12)、サッカロマイセス・セレビシエ、ラクトバチルス・アシドフィルス、エンテロコッカスフェシウム、アスペルギウス・ニガー、バチルス・サブチルス、酸化防止剤(ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリーエキス)
次に保証成分をチェック!
たんぱく質 32.0%以上、脂質 19%以上、粗繊維 5.0%以下、粗灰分 8.0%以下、水分 10.0%以下、マグネシウム 0.1%以下、カルシウム 1.0%以上 リン 0.8%以上、タウリン 0.18%以上、エネルギー 3650kcal/kg
安全なキャットフードを選ぶ『6つの条件』
分析した原材料と成分をもとに、当サイトで推奨している「キャットフードの正しい選び方6ヶ条」をクリアできているか検証してみましょう。
1.添加物(保存料・調味料・着色料)なしの100%無添加なのか?
猫にとって有害な合成保存料や着色料、香料などの添加物は使用せず、天然由来の酸化防止剤「ミックストコフェロール、クエン酸、ローズマリーエキス」が使用されているので安全です。
2.主原料は肉類or魚類?品質はいかが?
肉食の猫にとって鶏肉が主原料に使われているのは良いといえます。また、品質が良いことも評価できます。
ただ、その後に「鶏肉粉」と品質に不安のある肉類が使われていました。鶏肉粉とは名前の通り鶏を粉状に加工したものです。この加工のときに爪やトサカなど栄養価のない副産物も混ぜられている可能性があります。
副産物が含まれた低品質な肉類を食べてしまうと消化吸収できず、涙やけやアレルギーの原因にもなります。公式サイトにも副産物についての説明がなかったので残念です。
主原料の栄養価は高い?肥満猫のダイエットにもおすすめ?
品質の良い鶏肉が主原料に使用されていました。鶏肉に含まれている大切な栄養素、タンパク質は保証成分を見てみると32%以上と豊富に含まれていました。そのため主原料の栄養価は高いといえます。
肥満猫のダイエットはできるのかカロリーを確認してみると100g辺り365カロリーと平均的な数値になっていました。フードを食べ過ぎなければ適正の体重になっていくと思います。
3.「穀物類」への対応は?
穀類は米だけ使われていました。米はアレルギーを引き起こす危険性が低いので、穀類の中では比較的安全だといえます。
ただ、猫にとって米を含めた穀類は消化を得意とせず、量次第では消化不良になる可能性があります。割合表記がされていないので米がどこまで含まれているか分かりませんが、原材料の3番目と上位に使われているので注意が必要です。
猫がなりやすい病気(尿路結石・ヘアボール)などの対策は?
マグネシウムの多い食事を取ることによって形成されやすい尿路結石への対策として、マグネシウムの量が調節されています。成猫期は最も尿路結石が形成されやすい時期なので対策されているのは助かります。
様々な繊維質を配合することによって毛球症への対策がされています。繊維質は腸の運動を活発化させ、便通や腸内環境の改善などに役立ちます。
クランベリーが配合されていたので膀胱炎(ぼうこうえん)にも効果的だと分かりました。クランベリーには膀胱炎の原因となる大腸菌などの細菌が膀胱に付着することを防ぐ効果があります。
4.良質な油(脂肪分)を使用しているか?
使用している油は「鶏脂」と「ヒマワリ油」の2種類でした。どちらも動物性油脂や植物性油脂などの曖昧な表記ではなく、具体的に種類が明記されているので品質に信用できます。
鶏脂は猫の活動のエネルギー源や、食いつきをよくするなど様々な効果があります。鶏脂は他の油に比べて酸化しやすい油ですが天然の酸化防止剤が使われているので安心です。
ヒマワリ油は皮膚被毛の艶をよくしたり、便秘の改善、成長促進などの効果に期待できます。ただし、摂りすぎるとアレルギーの悪化や免疫力の低下などを招くおそれがあります。そのため、与えすぎには注意しましょう。
5.手作り食と同じ高品質な原材料(ヒューマングレード)の使用は?
天然の素材を使って作られているそうですが、ヒューマングレードについての説明がありませんでした。天然の素材も品質は悪くないと思いますが、できれば人間食品として基準を合格したヒューマングレードの素材を使ってほしかったところです。
6.「製造前の品質チェック」は行っているか?
製造前の品質チェックを行っている記載はありませんでした。また工場での品質管理についての記載もなかったので信用できません。
なぜ品質チェックや管理が大事かというと2007年に、あるペットフードを食べて犬や猫が死亡した事件があったからです。
事件の原因はペットフードに使われていた中国産の小麦グルテンでした。その小麦グルテンの中からメラミンとシアヌル酸の有機化合物が発見され、これらによって腎不全を起こし死亡したといわれています。その後、ペットフードは大量リコール(欠陥製品の回収)が行われました。
ペットフードにはこのような危険なものが混入した事件が過去にあるので、しっかりと品質チェックが行われているかが大切です。ちなみに当サイトのSランクフード(カナガンやモグニャン)は全て品質チェックと管理がしっかりと行われています。
【結論】ホリスティックレセピーを格付けしてみた結果・・・
それではキャットフード「ホリスティックレセピー」の総合評価を発表しましょう。今までの評価が一目でわかるようにこちらの表をご覧ください↓
【条件】 | 【A~Eの5段階評価】 |
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添加物(無添加) | B |
主原料の品質(栄養価) | B |
穀物対策(病気予防) | B |
油(脂肪分) | A |
ヒューマングレード | C |
製造前チェック(安全性) | D |
その総合評価はずばり・・・
総合評価:B
(A~Eの5段階評価)
キャットフード「ホリスティックレセピー」を総合評価してみた結果「B」だとわかりました。猫のなりやすい病気(尿路結石や毛球症など)への対策がされ、幅広く与えることができます。
ただ、B評価としたのは穀類の米が3番目に多く使われていたからです。穀類は少量であれば問題ありませんが、量が多くなると消化しきれず、下痢や嘔吐などの消化不良を起こすかもしれません。
尿路結石や毛球症などには配慮できていたので、ここも安心して愛猫に与えられるように配慮してほしかったところです。
価格と原材料の品質を考えると購入するのも悪くありませんが、念のためお腹が弱い猫はやめておいたほうがいいと思います。
みんなの口コミや評判を検証!悪評はあるの?
実際にキャットフード「ホリスティックレセピー」を食べさせてみて、食いつきや体調面は良かったのか確認してみましょう。
7頭いて食べなくはないけど渋々食べるっていう感じで、やっと一袋終わった時点で人にあげました。残念。猫様は値段じゃないんだよねー。
<口コミ&評判 ユーザー1>
色々な猫用のご飯を試したがこれが1番食べ、毛並みがとても柔らかくなった。ふわふわになってます。
<口コミ&評判 ユーザー2>
栄養的にとても安心なフードですので、我が家はこればかりです。
<口コミ&評判 ユーザー3>
家の子達は、あまり好みではなかったらしく食いつきが悪い、というか全く食べない・・・。気に入ってくれたらコレに変えようと思っていたので残念。
<口コミ&評判 ユーザー4>
このフードに変えて1年になりますが、尿路結石の再発はしていません!
我が家の愛猫には合っているのかも!<口コミ&評判 ユーザー5>
猫の健康を気にしている飼い主さんから「安心して与えられる」と好評でしたが、飼い主さんの気持ちに反して食いつきは「全く食べない」や「渋々食べる」とあまりよくありませんでした。
一方、好き嫌いなく食べることができた猫は毛並みや尿路結石に良い効果が出ていました。そのため、毛並みや尿路結石に悩んでいる猫は試してみてもいいかもしれませんね。
ホリスティックレセピーはこんな猫ちゃんにおすすめ!!
ホリスティックレセピーは尿路結石に悩んでいる猫におすすめです。それ以外にも口コミで毛並みに良い効果が出ているとあったので、試してみても良いと思います。
ただ好き嫌いがはっきり出るので好みがある猫は食べないかもしれません。そのため一番小さいサイズ(330g)を購入するのがいいと思います。
1日の価格(コスパ)を計算!楽天やamazon(アマゾン)が最安値?
キャットフード「ホリスティックレセピー」の価格は「2300円」でした。
1日あたりのご飯代は「74円」となりました。原材料の品質や健康面への効果を考えるとかなり家計に優しくなっていると思います。
販売店は楽天やamazon(アマゾン)がおすすめ?最安値はココでした!
キャットフード「ホリスティックレセピー」の価格を比較して最安値を見つけたいと思います。購入する際の参考にどうぞ。(※どちらも1.6kgの価格となっています)
- amazon ⇒ 1750円
- 楽天 ⇒ 1510円
最安値は楽天の「1510円」でした。amazonとは200円、公式とは800円も違うので購入するなら楽天がおすすめです。
まとめ
以上、キャットフード「ホリスティックレセピー」の原材料や成分を分析してみると、穀類に少し不安はありますが病気への対策がしっかりと行われていることがわかりました。
その結果、A~Eの5段階評価中の「B」だと評価しました。
猫のなりやすい病気への対策がされた良いキャットフードでした。また、価格も2300円とそこまで高くないので一度試してみてもいいかもしれません。ただ、食いつきはあまりよくないので一番小さいサイズ(330g)で食べるかどうか試してはいかがでしょうか?